ラグビーのミスマッチは百害あって一利なし

高校ラグビー界において競技人口の減少に歯止めをかけるために求められる方向性は、一にも二にも「ミスマッチをなくすこと」である。ミスマッチとは競技力に差がありすぎるチーム同士の試合のことで、おおよそ80点差がつく試合がそれに当たる。

近代スポーツの勃興期には、いかにしてミスマッチを避けるかという考えが根強かった。なぜならミスマッチは、百害あって一利なしだからである。

為す術なく敗れた側に利がないのはいわずもがなだ。圧倒的な差を突きつけられれば自信を失うし、防御ばかりでボールに触れる機会がほぼ訪れない試合が楽しいわけがない。ときに手加減されたことへの屈辱すらも味わうのだから、この先も競技を続けようという意欲は減退する。ほぼ無抵抗なままに敗北した側の、競技を継続する意思や意欲の減退は、どれだけ強調してもしすぎることはない。