このままでは生活が破綻してしまう
国民健康保険料(以下、国保料)が高すぎる。
私の居住地(東京都内)では、40代大人1人と子ども1人の2人世帯で所得600万円(給与収入に換算すると約800万円相当)の場合、なんと「年間約99万円」の国保料だ。3年前の令和4年では同所得で年間約88万円の国保料だった。それでも十分に高いが、3年で11万円も上がっている。
日本で約2500万人が加入している国民健康保険は、誰しも一生に一度はお世話になる可能性が高い。しかも定年退職後に国保に加入する人が多いが、それは人生で最も収入が低い時期にあたる。その保険料が、他の公的健康保険と比べて驚くほど高いのだ。
国民健康保険には、都道府県と市町村が共同で運営する国保(以下、市町村国保)と、職業ごとに組織される国保(以下、職業国保)の2種類がある。私は3年前まで、市町村国保に加入していた。だが、所得600万円(売上から経費を引いた額)に対して年88万円の国保料を請求され、このままでは生活が破綻すると考え、職業国保(文芸美術国民健康保険組合)に移行した。
所得400万円では約71万円の国保料
この保険料は収入にかかわらず均等で、加入当初は月額4万円未満(年齢等によって異なる)。年にして44万円の支払いであり、市町村国保と比べておよそ半額であった。ところがここも、3年前と比べて13万円も値上がり、現在年間57万円の国保料を支払っている。
今年は来年出版する本が3冊あり、そのために時間を費やしている関係で、おそらく今年の所得は400万円台(給与収入に換算すると約550万円)だろう。その中で年間57万円の国保料の支払いは、とても重い。けれども市町村国保の場合でシミュレーションすると、所得400万円で約71万円の国保料だ。一層高くなってしまう。だから職業国保のままでいる。
それにしても所得400万円で国保料71万円とは……異様な高さではないか。

