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(PANA=写真)
織田作之助の結婚通知から、病床の筑紫哲也の手紙、村上春樹の苦情まで、古今東西の作家・文化人がしたためた名文珍文を一挙公開。思わず噴飯、時にため息がもれる名人芸をご賞味ください。

慶事とは違い、不祝儀、入院の知らせなどはユーモアを入れるわけにはいかない。淡々と書き送るのが1番だ。ただし、文例集から引き写したような通り一遍の言葉では、知らされた相手の気持ちが冷えてしまう。

哀しみを伝える手紙こそ、心を尽くして自分の言葉で書くべきだろう。

次の手紙を書いたのは『夕鶴』などで知られる劇作家、木下順二だ。高齢の母親を亡くした際、彼が身近な人々に描いた挨拶状である。