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(AP/AFLO=写真)
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織田作之助の結婚通知から、病床の筑紫哲也の手紙、村上春樹の苦情まで、古今東西の作家・文化人がしたためた名文珍文を一挙公開。思わず噴飯、時にため息がもれる名人芸をご賞味ください。
結婚した、子どもが生まれた、自宅を新築したといった自分にとっての祝い事を相手に伝える場合がある。そんなとき、あまりに杓子定規な言葉では単なる社交辞令になってしまうし、かといって、浮かれっぱなしの文章はいただけない。次にあるように、喜びを抑制しながらも、ユーモアを含ませて嬉しい事実を伝えるのがいいのではないか。
大江健三郎より書簡。
来年の6月に子どもが生まれる由。子供の名前に、戸祭などはどうだろう、という。苗字とあわせて大江戸祭になる、というのだ。ふざけた男である。
(『ヨーロッパ退屈日記』伊丹十三)
著者は伊丹十三。映画監督として知られる以前は俳優、エッセイスト、グラフィックデザイナーだった。そして、ノーベル賞作家の大江健三郎は高校の同級生にして、彼の義弟にあたる。
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