天皇陛下と秋篠宮さまのお考えは一致
秋篠宮殿下はこれまで記者会見の場で、悠仁殿下への「帝王学」について繰り返し質問されても、一貫して正面から回答するのを控えてこられた。さらに、実際に帝王学にあたる系統的な教育がなされてきた事実も、確認できない。
そのことは、ご自身が次代の天皇であることが確定的な「皇太子」に類似した称号を避け(そのために「皇嗣」という一般的な呼称が称号の代わりに使われている)、傍系の表示である「秋篠宮」という宮号に執着され、さらにメディアにも伝わる形で自ら即位するつもりがないとの意思表示をされている事実などとも、つながるはずだ。
それは、お子さまへのご教育に熱意が薄いとか、皇位継承順位が第1位の皇族(皇嗣)として責任感が弱いということではない。そうではなくて、今の皇室典範の深刻な欠陥を見抜き、天皇陛下にお子さまがいらっしゃる以上、直系による継承こそが本筋であると考えておられることを示すものだろう。
したがって、僭越ながら天皇陛下と秋篠宮殿下のお考えは、まさに一致しておられるのではないだろうか。男系男子限定という“無理な縛り”を解除した、安定的な皇位継承を可能にする健全なルールのもとで、次代において皇位は敬宮殿下が継がれ、秋篠宮家は同家のお子さまが継承される。そのような皇室の将来こそがベストである、と。
(初公開日:2025年11月6日)

