何歳まで生きるかは誰にもわからない

では、公的年金は一体どんな不幸に備える保険なのでしょうか。年金が想定している最も大きな不幸は「予想外に長生きすること」です。

「え? 長生きするって幸せなことじゃないの?」と思うかもしれませんが、長生きして幸せなのは、健康でお金がある場合です。長生きはしたけれどお金が全くなくなってしまったのでは、悲惨なことになりかねません。

そこで、金融機関の人などは、よく「年金なんてあてになりませんから、老後に備えて自分で投資(貯蓄)しましょう」と言いますが、何歳まで生きるかは誰にもわかりません。自分で備えると言っても「いくらあれば安心か?」というのは正直に言ってわからないのです。だからこそ終身、つまり死ぬまで受け取ることのできる年金制度が必要なのです。