忠誠よりも実際の貢献を重視
ところが、結果は曹操の圧勝に終わります。戦後、袁紹宛ての裏切りの手紙が曹操の手元に届き、武将たちは粛清されることを覚悟しました。ところが曹操は、彼らを処罰するどころか、手紙をすべて焼き捨て、こう語ったとされています。
「私でさえ勝てるとは思っていなかったのだから、仕方がない」
官渡の戦いが描かれた、明代の三国志本の一場面。右上に「曹操官渡にて袁紹を破る」の文字が見える。(写真=Wikimedia Commons/PD-old missing SDC copyright status)
このひと言に、曹操というリーダーの本質が表れています。たとえ裏切りであっても、それをとがめることで有望な人材を失うよりは、あえて不問に付して味方として残す。そこには、個人の感情ではなく、組織全体の未来を優先する冷静な判断と、勝者の余裕がありました。
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