コロナ給付金は支給されなかった
ニュー道後ミュージックがCFで寄付を募ったのは、実は今回が3度目になる。最初は2017年で、劇場内に女性用トイレを設置するための資金を集めた。さらに2020年には、コロナ禍で売り上げが激減したものの、業種を理由に国の持続化給付金が支給されなかったことから、踊り子の給与や家賃を支払うために支援を求めた。だが、今回は存続自体が危ぶまれるという、最大の危機が目の前に立ちはだかった。木村さんは「背水の陣でCFに望みを託した」と話す。
現在残っているストリップ劇場は、いずれも新規出店や移転が事実上不可能になっている。1985年の風営法改正で、営業禁止区域などの規制が強化されたためだ。建て替えなどの大規模な工事を行うには行政の届け出が必要だが、認可を受けるのは困難なのが実情だ。そのため老朽化が進む施設は、補修を繰り返すことだけが生き残る唯一の道となっている。
支援の訴えには、道後の舞台に立つ踊り子たちも協力した。1998年にデビューし、現在も第一線で活躍する踊り子の牧瀬茜さんは「道後には数え切れないほどたくさんの思い出があります。大好きで大切な劇場を守るために、恩返しをしたい」と、SNSなどを通じて寄付を呼びかけた。そうした動きもあり、CFには木村さんの予想をはるかに超える反応が寄せられた。
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