火口の周囲4キロには火山弾が降り注ぐ

火口から高速で放出される直径6.4センチ以上の岩塊や火山弾は、火山学では投出岩塊とよばれている。中でも数十センチ以上のものは空気の抵抗の影響をあまり受けず、砲弾のように遠くまで到達することから、気象庁用語では「弾道を描いて飛来する大きな噴石」とされている。

火口からの放出速度は爆発力によるが、おおむね秒速数百メートル以下であり、火口から4キロ程度まで到達することがある。ハザードマップ作成にあたっては、大規模噴火の場合は4キロまで届くが、小・中規模噴火の場合は火口から2キロの範囲まで届くと想定された。この数値は多くの火山で得られた経験値にもとづいたものである。

もちろん、これよりも遠くに達することがないわけではないが、比較的例が少ないことからこの値に落ち着いた。したがって、ハザードマップを見る際の鉄則であるが、想定到達域の外側ならば絶対安全などという考えをもたないことが必要である。爆発の具合で、たまたま放出速度が大きくなったような場合は、想定到達域を超えて飛来することもある。