自分の感情ではなく「相手の脳」に目を向ける

たとえ、自分は道案内が苦手なこと、そのために夫に強い言葉で責められること、こうした事象そのものは変わらなくても、「共同作業がいいんだな」と思っていれば冷静になれる。その時点で、妻の不機嫌(傷ついた感情)はだいぶ軽減されるに違いありません。

相手の脳内で起こっている本当のところは、もちろん、本人のみぞ知ることです。でも、特に確認する必要はありません。だから、その想像がたとえ間違っていても、さらには自分にとって都合がよいだけの解釈であってもまったくかまいません。そもそも、本人ですら、よくわかっていない可能性が高いのです。

ただ、少なくとも「何が起こっているのか」と相手の脳内に目を向ける行為は、「相手をもっと知りたい」「相手とともに成長し、相手とともに幸せに生きたい」という、脳の切なる願いから生まれるものです。だからこそ、その想像は、あながち間違いではないのです。