EVシフトは避けられない

――2010年に日産自動車が「リーフ」を量産車として世界初で売り出しましたが、この時は早すぎたのでしょうね。そこから10年以上経ち、ようやくEV2.0の時代となり、EVが再評価されるのでしょうか。

【清水】多分そうなると思います。エンジン車の歴史を見ても、戦後の黎明期のエンジン車の性能は良くなかったのですが、当時はプランBがなかった。だからエンジン車の開発に集中し、改良が進み、普及しました。でも、EVの黎明期はプランBがいっぱいありました。HV(ハイブリッド車)、PHV(プラグインハイブリド車)、ディーゼル車などです。プランAしかない時は、そこにしがみつくのだけれど、CO2を減らすいろんな選択肢、プランBがある場合は、高効率のエンジン、HV、PHV、ディーゼルの開発も進めるというのは間違っていない。それはトヨタ自動車が主導している「マルチ・パス・ウエイ」です。

――走行中にCO2だけでなく、NOxなど排ガスを出さないゼロエミッションということになると、内燃機関を積んでいては実現できません。EVかFCV(燃料電池車)でないとダメですね。内燃機関は長期的にはプランBにはなり得ないと思います。