直球質問は避けるべき

「何か意見ある?」と聞いても、相手の反応が薄い、沈黙してしまう……そんな場面に心当たりがある人もいるのではないでしょうか。特に、おとなしい部下や、完璧主義な人、プライドの高いタイプに対しては、ストレートな問いかけが逆効果になることもあります。そこで有効なのが、相手の心のガードを下げ、話しやすい空気を作る《やさしい質問》です。以下に、相手が負担を感じない聞き方のコツを4つ紹介します。

①安心して話せる空気を作る
人は「正解を言わなければ」と思うほど、口を閉ざしてしまうものです。「間違えてもいい」「考え途中でもOK」という空気を作ることによって、話してもいいという気持ちになりやすいです。
【例】
「アイデア段階でもいいから、何か思いつくことある?」
「仮に……って話でもいいんだけど、どう感じた?」
「正解はない前提で、どうすれば良くなると思う?」

②ゆるやかな選択肢を示す
白黒はっきり答えることに抵抗がある人には、「どちらかと言えば?」「少しでも気になる点は?」といった揺らぎのある聞き方が効果的です。
【例】
「A案とB案だと、どちら寄り?」
「ちょっとでも違和感があるとしたら、どのあたりかな?」
「この案、100点満点なら何点くらいだと思う?」

③意見ではなくアイデアを求める
プライドが少し高い人には、質問というよりは、「アイデアを求めている」というニュアンスを強めて尋ねることで、自分の意見や考えを伝えやすくなります。
【例】
「今出た意見に、アイデアを足すとしたら?」
「このプランに足りない視点って何だろう?」
「今日の交渉で外せないポイントは何だろう?」

④他者の視点を借りる
自分の意見として答えることに抵抗がある人には、第三者の視点を借りた質問が有効です。自分を主語にしないことで、言葉にすることに対する心理的な負担がグッと下がります。
【例】
「この資料、クライアントが見たらどんな印象を持つと思う?」
「お客さんだったら、どんなふうに感じるかな?」
「もし部長の立場だったら、気になりそうな点ってどこだろう?」