言語学者が初めて会った「魔女」

角さんが魔女に興味を持ち始めたのは、高校生のころ。ラテン語を学ぶためルーマニアの国立大学への留学を控えていた角さん。まだインターネットも十分に普及していなかった当時、なんとか現地の言語を学ぼうと知り合ったのが、在日ルーマニア人の山田エリーザさんだった。

彼女から日常会話を学ぶなか、時々違和感を覚えることがあったという。まるで当たり前のように、呪文やおまじないを教えてくれたからだ。

「彼女自身もおまじないを日常的に使っている様子でした。ほかにも、ハーブや薬草にもすごく詳しくて。彼女の曾祖母は魔女だったと聞いたんですが、私からすれば彼女自身も魔女のように思えました」(角さん、以下すべて同)