この野球人気にあやかろうと、神戸の瓦せんべい店が作り始めたのがバット、グローブ、ボール、帽子など野球道具の型で焼き上げる一口サイズのカステラで、1921年(大正10年)には販売されていた記録が残る。昭和の時代には日々のおやつとして根付き、「神戸の名物」と言われるようになった。

昭和と言えば、材木店を営んでいた和田さんの母方の実家は、「サザエさんの世界」だった。

「廃材を有効活用するために、お風呂は数人が一度に入れる大きな五右衛門風呂だったんですよ。魚も七輪で焼いていて、ほんとに猫がサンマを持っていくんです。ビックリしますよね(笑)。家の広い土間には大きなテーブルがあって、そこにイスをずらっと並べて、祖母と母が作った料理を従業員の皆さんと一緒に食べていました」