1カ月石油を精製できない…次々と狙われるロシアの製油所

こうした混乱の発端となったのが、ウクライナ戦争だ。ウクライナ側は8月以降、侵攻への対抗措置として、ロシア石油施設をターゲットとしたドローン攻撃を本格化。ドローンは飛躍的に航続距離を伸ばしており、内陸部といえど攻撃を免れない。

なかでも大きな損害を生じたのが、ウクライナ国境から1100キロメートル以上も離れた自治国家・バシコルトスタン共和国のガスプロム・ネフテヒム・サラヴァト製油所だ。9月下旬、ウクライナ保安庁(SBU)のドローンによる2度の攻撃を受けた。BBCによると、施設から煙が立ち上る様子が衛星画像で確認されている。

ガスプロム・ネフテヒム・サラヴァト製油所
ガスプロム・ネフテヒム・サラヴァト製油所(写真=PressGPNS/CC-BY-SA-3.0/Wikimedia Commons

このほか、ロシア各地で攻撃が続く。テレグラフ紙によれば、ヴォルゴグラード近郊の製油所は今年すでに6回攻撃を受け、8月の攻撃で1カ月間の操業停止に追い込まれた。モスクワ近郊、日量34万バレルの生産能力を誇る重要施設のリャザン工場も、1月以降5回の攻撃にさらされている。