新しい夫に「尽くしまくり」の日々

当時の宇野は北海道在住で、ペンネームは「藤村千代ふじむらちよ」。失恋してヤケになり、やらかしまくった宇野をプロポーズして救ってくれた従兄で、絵を描いていた2番目の夫・藤村ただしと結婚していたからです(『私の文学的回想記』では「Tさん」)。

しかし、会社員の夫に尽くすだけでは物足りないものが彼女にはあったのでしょう。

一等当選の名誉と大金を手に入れた喜びの報告も、「札幌で自分を待っているに違いない良人」にしようとは思いつかなかったといいます。