そんな投機に一番に夢をみたのは、朝ドラ「ばけばけ」で描かれる司之介のような維新で没落した士族だった。『読売新聞』明治23年1月19日付には、この当時のウサギバブルを振り返った記事が掲載されている。
「士族の家禄奉還金を持て余したる時に当たりて或大山師一種の兎を持ち出し士族の持て余したる金を巻き上げてついに兎の大流行を来たし其最も高価なるものは牝一羽に付金三百円に及びたる」
士族に支給された一時金で過熱
新政府は明治9年に秩禄処分を実施している。明治維新後も新政府は士族や華族に対して家禄の支払いを行っていた。ところがその額は国家予算の3~4割近くに達し、全人口の5%に満たない士族と華族の給与で財政は破綻しそうになっていた。そこで政府は国債として一時金を渡して支払いを打ち切ることを決めた。
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