仮に総裁選で小泉氏か林芳正官房長官が勝っていたら、公明党は自民党との連立を自動更新していただろう。小泉、林両氏は公明党・創価学会と交流があり、小泉氏の後ろ盾となっている菅義偉元首相も古くから信頼関係を築いているからだ。森山裕前幹事長らが日本維新の会の藤田文武共同代表らと連立拡大交渉を水面下で進めてきており、次期臨時国会で自公維政権を目指す態勢も整っていたと思われる。

創価学会 広宣流布大誓堂外観(写真=Sinhako/CC-BY-SA-4.0/Wikimedia Commons

公明党の連立離脱は、創価学会の原田稔会長主導だった。10月6日夜、斉藤代表、西田実仁幹事長と学会本部で会い、連立離脱すべしという強硬方針が決まった。