フラッグ演目で睾丸の皮膚が裂けた

運動会の種目を広く見渡してみると、むかで競走、騎馬戦、棒倒し、タイヤ奪い、二人三脚(ときに30人31脚)、組体操、玉入れなど、普段の体育では見かけないような独特な種目がたくさんある。独特だからこそ盛り上がるのだろう。だが、安全指導の方法は確立されるどころか、検討さえされていないように思われる。

今年5月、兵庫県伊丹市にある公立小学校の校庭で、運動会のフラッグ演目の練習中に、6年生の男子児童が睾丸を負傷し、トイレで20分以上気絶するという事故が起きた。児童が他の児童と旗(フラッグ)を投げ合った際に、約1mの木製の柄の端で股間を打ちつけた。児童は睾丸の皮膚が裂けるケガをして、トイレに駆け込んだ後に20分以上も気絶し、その後に緊急手術を受けたという(※2、3)

これ以上の詳細は不明だが、非常に特殊な状況下での事故であったと思われる。そして、その特殊性こそが運動会のあり方を象徴しており、どのような事故が起こるかわからないことが、安全対策の検討や普及をより難しくしている。