共産党内の腐敗を徹底的に摘発していった
2012年の第18回党大会時点では、江沢民派がなおも党内に強い影響力を持っており、習近平の出発点はむしろ不安定だった。しかし、この時、前任者の胡錦濤が党・政府・軍すべてのポストを潔く明け渡したことにより、権力掌握が順調に進む。習近平体制の安定移行は、ある意味で胡錦濤の歴史的偉業でもあった。
習の支配体制を一気に強固なものとしたのが、「トラもハエも叩く」と称した反腐敗運動である。盟友・王岐山(当時、常務委員兼中央規律検査委員会書記)と連携し、党内の腐敗を徹底的に摘発していくことで、国民の喝采を浴びるとともに、政敵の粛清を正当化する口実を得ていった。
2016年には胡錦濤の側近で、党中央委員として党中央書記処書記や統一戦線部長を歴任した令計画を、2017年には江沢民派のホープで第18期政治局委員の孫政才を失脚させた。
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