仕事ができる人は笑わせ上手でもある――。プレジデント編集部の調査で、仕事の成果とユーモアの関連が明らかになった。調査は年収1000万円以上の転職サイト「ビズリーチ」の協力を得て実施。679人より回答を得た。
回答者属性/総数は679人。うち男性95.0%。平均年齢48歳(内訳:20代1.2%、30代14.7%、40代40.4%、50代36.4%、60代以上 7.4%)。平均年収1419万円(内訳:1000万~1250万円が50.4%、1250万~1500万円が27.4%、それ以上が22.2%)。調査期間は11年8月1~8日。
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好きなお笑い番組

初対面でも笑いを取って相手の心を掴むのは4人に3人。険悪なムードを笑いで救ったことのある人も過半数に及ぶ。彼らの7割弱が「ふだんから話にオチをつけるよう工夫」し、お笑い番組を週1回以上見る人、落語好きな人もそれぞれ約半数いた。

ヘッドハンティング事業などを通して多くのリーダー層に会ってきた経営者JPの井上和幸氏はいう。

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好きなお笑い芸人

「優れたリーダーに共通するのは(1)ポジティブ、(2)オープンマインド、(3)ユーモアのセンスがある。権威で人を動かす人より、一緒に働いて楽しい人がリーダーに選ばれています」

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ユーモアのセンスがあると思う経営者

その背景に人材の流動化があるという。経営層も社外から登用されるいま、仕事を進めるうえで以心伝心は通用しなくなった。自ら周りに働きかけ、場の雰囲気をつくることがうまい人が求められているという。

「プロの経営者は意識して話にユーモアを取り入れていますね。アメリカでは、経営幹部は話し方と合わせて訓練するそうです」(井上氏)