「プラスの遺産が空き家のみ」は注意が必要

私が父の遺産相続をする際は、その財産は「預貯金」と「空き家(土地・建物)」でした。単純承認し、そのすべてを相続しました。そして、父の死後、「空き家」は売却しました。このように「空き家」以外に、プラスの遺産がある場合は、単純承認の選択をするケースがほとんどでしょう。問題は、プラスの遺産が、基本的に「空き家」のみの場合です。

私は約8年間、無人の家を維持してきましたが、草むしりや部屋の換気、近隣への挨拶など、かなりの労力を強いられました。固定資産税も年6万円ほどかかりました。空き家を相続するということは、こうした負担が続くということなのです。

私の親の家は、その後、600万円で売却することができました。このように、利益が出るのであれば、家を相続すればいいのですが、利益が出そうにない場合は、相続する意味が見出せません。そこで浮かび上がるのが、「相続放棄」という選択肢です。