点滴も拒否で命の危険が迫ってきた

一日が過ぎ、二日が過ぎ…。

そして、飲まず食わずのまま、3日目の夜が更けていきました。脱水症状は深刻化し、体力は目に見えて衰えていく。このままでは命に関わる。誰もがそう理解していました。事態を重く見たドクターが点滴を試みますが、それすらも激しい抵抗にあい、失敗に終わります。

介護という仕事は、人の命と尊厳を守る仕事です。しかし、目の前で衰弱していく人を助けることができない。その無力感は、どれほどスタッフたちの心を削ったことでしょう。「もう、私たちにできることは何もないのかもしれない」。そんな絶望的な雰囲気が、施設全体を覆い始めていました。