あの『ワンピース』にも、編集長視点では問題があった

――「良い悪い」、漫画でいえば「面白いものと面白くないもの」を判断しなきゃいけないときに、「好きか嫌いか」と混同しがちだと思いますが、それはどのように考えていたのですか。

【鳥嶋】簡単ですよ。自分の「好き」も大事じゃなきゃダメ。だけど、自分の好きと読者の好きがどれだけズレてるかを把握しておくべき。自分の感性と読者の感性が今どこにあって、どう感じるかということを補正していく。大事なことはアジャストすることじゃなくて、ズレがあることを正しく認識していることです。

――『ワンピース』の連載に当初反対されていたそうですが、連載開始は、難しい判断だったと思います。判断基準はどういうところにあったのですか。