国がどうなるかは二の次

――戦略も哲学もない、現実も無視しているとなると、トランプ大統領は何に基づいて外交政策を展開しているのでしょうか。

【宮家】一言で言えば、自己愛と戦術です。トランプは自己愛性パーソナリティ障害の気がある、つまり自己の能力を素晴らしいものだと過大に評価し、その自己評価と同様に世間からも称賛を受けるべきだと考えています。

自分が評価されることが第一なので、国がどうなるかは二の次、三の次になっている。自分の名声や評判を高めるための戦術に終始していて、結果がどうであれ、「どうせみんなすぐに忘れるだろう」と開き直っているのでしょう。