入門初日から洗濯機をめぐって大喧嘩

当時の新日本道場は昭和のニオイが色濃く、新弟子は常軌を逸した練習などでふるいにかけられ、夜逃げする者が絶えないという状況だった。

蝶野正洋氏
バラエティ番組での活躍でも知られる蝶野正洋氏(『証言 橋本真也 小川直也、佐山聡、蝶野正洋らが語る破壊王と「1・4事変」の真相』(宝島社)より)

「道場のいちばん下っ端は洗濯番をするんだけど、まずはそのやり方を直の先輩から教わる。当時の道場には洗濯機が2個しかなくて、乾燥機がその上に設置してあるんだけど、使用中だったら、乾燥機の前に自分の洗濯物を置いて場所取りをするんだよ。俺が見た時はまだ乾燥中だったから、その次ということで洗濯物を置いて場所取りをしておいた。しばらく経ってから様子を見にいったら、まだ回ってる。誰かが俺の順番を飛ばしたんだよ。