決して相性がいいだけではなかった

――安倍元総理とトランプ大統領はそれほどまでにウマが合っていたのでしょうか。

【安倍】トランプ大統領は明るい方ですから、主人も波長が合っていたのは間違いないと思います。スポーツもお好きですし。私も最初は、「二人は相性がいいから、特に関係が深いのだろう」と思っていました。でも徐々に、それだけで外交をしていたわけではないのだろうと思うようになりました。

どんな人間関係でもそうですよね。例えばどんなに仲のいい友人や夫婦であっても、相手が何をすれば喜ぶか、どんなものが好きなのかを考えて対応します。ましてや国家を背負っての付き合いともなれば、外務省や秘書官などの官邸スタッフ、アメリカにコネクションのある人など、あらゆる方面からさまざまな情報を仕入れていたでしょう。