物価上昇に勝てない賃上げ

大手メディアはこぞって「賃上げ」と報じましたが、実際はずいぶん低い数字に沈んでいる。そして、大して懐があたたかくなったわけではない上に、働く人の生活を苦しめ続けているのが物価高です。

図表1に記載したインフレ率(生鮮除く総合)の数字を見てください。今年に入ってからは、現金給与総額の伸びがインフレ率を超えた月はありません。インフレを加味した実質賃金はずっとマイナスの状態が続いています。

タクシーの運転手やホテルのフロントマン、小売店の店頭に立っている人など経済の最前線にいて景気に敏感な人たちの景況感を表す「街角景気」(内閣府調査)も景況感が良いか悪いかの境目である「50」を切った状態が長く続いています。