いま、ビジネスパーソンに必要とされるスキル

ここ数年、労働市場は“絶好”の売り手市場を謳歌していました。コロナショックにより一転、売り手市場の終焉を迎え、リーマンショック当時、問題になっていたリストラが今回も聞かれ始めています。突きつけられた厳しい現実の中で、世の中は“必要なもの”と“必要でないもの”を選別することを迫られています。

マスクを着けた、心配そうな若いビジネスマン
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新型コロナの影響により、リモートワークが進むことで、顕著になりつつあるのは、チャットツールを使った仕事のやりとりなどでは、端的に課題や要点を伝える「言語をきちんと扱える力」が必要となっています。さらに、見えないからこそ「きっちりアウトプットし続ける人材」が信頼できるということ。そこに非正規・正社員の境目はなくなり、今後は「個の力」が一層増す時代が来るでしょう。しかし、目下のところ人類に暴力的に襲い掛かる新型コロナによる、リストラの影響は免れない。そこで、「コロナ失業」のリスクが高い業種はどこなのか? 業界別に見ていきます。

最初に新型コロナウイルスが直撃したのは、ホテル・旅館、レジャー施設、飲食関連の企業、その次に小売業に波及しています。ホテル・飲食関連企業は倒産や自主廃業をする企業が出てきています。観光、飲食業はここ数年、インバウンド需要への依存度が高まっていただけに移動の制限は大打撃となりました。