なぜ歳をとると同窓会が増えるのか

同窓会は、30代の頃には4~5年に1度、40代では2年に1度、50代になるとほぼ毎年と開催も参加する機会も増えてきます。

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同窓会に参加すると昔の話を思い出して楽しめるのはもちろんですが、自分は元々どんな人間だったかを再確認し、現在の自分の立ち位置を振り返ることにも役立ちます。

とはいえ東レに勤めていた頃は、仕事はもちろん家事や子育て、妻の看病もしなければいけませんでしたので、誘われたからといってすべての同窓会に参加できるわけではありません。そこで、参加する同窓会は選択と集中をしています。

私は秋田の出身で、幼稚園から中学まで大学付属の一貫校に通っていました。ですので、ほかの同窓会に比べると、気心の知れた中学の同窓会を優先して参加するようにしています。

同窓会で自分が出世頭のときどう振る舞うべきか、という問いに対しては、「その場のみんなをリスペクトする」というのが私の一番の答えです。

いくら気心が知れた仲間とはいっても、年齢を重ねてくると誰もが少なからずコンプレックスを持っているものです。都会へ行きたくても行けなかった人や、1度都会に出たのに故郷に戻った人。事業で成功した人もいれば、失敗して再起に懸けている人もいる。家族に関しても触れられたくない問題も抱えているかもしれない。