大学受験では「赤本」や「黒本」「青本」を使った過去問対策が重要だ。ただし、勉強法にはコツがある。大手予備校講師の小池陽慈氏は「自分の理解力を把握せず、不安解消のために過去問を解きまくってもダメ。その前に5つのポイントを知っておいたほうがいい」という――。
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「過去問に逃げて」いる受験生はほぼほぼ落ちる

大学受験の本番まで、残すところあと4カ月弱。それまでにどれくらい自分の実力を高められるかにより、泣くか笑うか決まることになります。長年、予備校講師を務めてきて残念に思うのは、その「実力の高め方」を間違えて泣いてしまう受験生がいることです。

そのカギは、赤本・黒本・青本などに代表される各大学の「過去問」の扱い方です。

自分の志望する大学・学部が、どうような形式・内容で出題するのか。それを知ることは、合格を勝ち取るために必要不可欠なプロセスでしょう。まさに「彼を知り己を知れば百戦あやうからず」。〈彼=志望校の問題の形式、内容〉を知ることができるほぼ唯一の手段が「過去問」なのです。