その後も同業者との激しい競争や流通とのトラブルなど、困難な出来事がたくさんありましたが、「狭い門からはいれ」という教えに救われてきました。
「狭い門からはいりなさい。いのちに至る門は小さく、その道は狭く、それを見いだす者はまれです」(マタイの福音書 7章13・14節、新改訳)
同業者や流通を非難したり否定したりせず、さりとて追随することもしない。そして、相手を見て仕事をするのではなく、常に「あるべき姿」を追い求める。この教えに従えば、私の限界も突破でき、会社もそれによって道が拓けると思い、日々祈りを捧げ続けてきました。
ビジネスの仕組みは、キリスト教文化から切り離せません。だから、神の教えに忠実に経営をすればよい結果が得られる。知っておいて損はありません。
1941年生まれ。64年一橋大学経済学部卒業後、同社入社。70年取締役、79年1月常務、79年3月に現職就任。日本パン工業会会長も務める。ドラッカー研究所(米国)の理事を務めるなど経営学者ピーター・ドラッカーにも詳しい。