後始末は妻と弁護士に丸投げ?

玉木氏の事務所では「妻が会いに行った」ことを否定しているが、もし万が一そうだったとしたら、不倫の後始末としては最悪のやり方だと思う。

妻子のいる玉木氏には何のお咎めもなく、代表を辞任もしない。一方、小泉氏のほうは高松観光大使を辞めさせられそうだという。

不倫がバレた後の後始末を弁護士や妻任せだとしたら、玉木氏は身勝手といわれても仕方ないだろう。

玉木氏側は、「単なる一時の気の迷い。彼女とは遊びで、真剣な交際ではなかった」ということで終わらせたいのであろうが、FLASHを読む限り、私にはそうとは思えない。玉木氏は地元へ帰ったのに、自宅には寄らず、ホテルを取って彼女と密会していたことが何度かあったようだ。

このことから窺えるのは、妻を蔑ろにしても小泉氏との逢瀬を優先したということである。しかも、地元の有名人で面が割れているから、いくら変装しても、ホテルへ入る際に時間差をつけても、地元の有権者たちにはバレバレだったはずである。

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こうした玉木氏の行動から推測すると、彼は小泉氏を単なる不倫相手ではなく、将来を語り合っていたのではないか。そう私は推測してしまうのだが、邪推しすぎだろうか。

地元でも噂になっていたというのだから、玉木氏の妻も夫の不倫について薄々感づいていたのではないか。だが、党勢拡大を目指す夫のスキャンダルが明るみに出れば、最悪、議員辞職まであり得る。玉木家の中では嵐が吹き荒れていたのではないか。

タイミングとしては最悪だった

しかし、ついに写真週刊誌が夫の不倫問題を報じると知らされ、妻は激怒し、夫は彼女をなだめるのに時間を要した。それは、FLASHの取材に対して、玉木氏の秘書から「(本人と)家族との話し合いが終わっていない」ということからも推測できる。

有名人の不倫が発覚した場合、妻も謝罪し、「これからは2人でよく話し合ってまいります」というようなコメントを出すことが多い。だが、玉木氏の妻は表に出てきていないようだし、一部の情報によると、不倫相手の小泉氏のところへ出向いたといわれている。

もしこれが事実だとしたらだが、玉木氏の妻が小泉氏に会いに行くというのは、よくよくのことである。私が知るケースでは、妻が不倫相手と対面すると、どちらも感情的になり、あまりいい結果にはならない。

夫に不倫された妻は、相手の女性に慰謝料を請求できるから、三者の話し合いは泥沼化する恐れがあるからだ。

政治家がよく使う言葉に「国民に寄り添って」というのがある。しかし、玉木氏の「不倫の後始末」のやり方は弁護士と妻任せのようで、あれだけ親密だった小泉氏とは寄り添うところがないように思う。

国民民主党はようやく12月4日午後の両院議員総会で、玉木氏に3月3日まで3カ月間の役職停止処分を科すことを決めた。翌日から始まる衆院予算委員会の前日だった。不倫発覚後の世論の厳しさに慌てたのであろうが、タイミングとしては最悪だった。

玉木氏は「103万円の壁」よりも先に、小泉氏と会って話し合い、その結果をもって、政治家らしく有権者に対する説明責任を果たすべきではないか。