男児のみは28%、女児のみは28%
逆に言えば、女児が産まれるということは、男性が自分本位のセックスをして相手に満足感を与えられていない可能性があると考えられます。このことから、「モテる男性ほどセックスが自分本位で、だから女児が産まれやすいのだ」という論法になるわけです。
とはいえ、これらは「確かに」や「おもしろい」などと拡散されますが、実際に検証されたものではなく、少なくとも私の知るところでは「女を泣かせてきた男の女児率」などの公的な調査結果はありません。
とはいえ、別の形で類推することはできます。
子どもがすべて女児だけ(三姉妹など)のご家庭があると思いますが、それらの構成比実態については、厚労省の出生動向基本調査からわかります。2021年のデータから、妻の年齢40歳以上だけを抽出して、出生性別の組み合わせを見ると、男児のみ28%、女児のみ28%、混合44%という結果でした。
「自分の父親はモテたと思うか」を調査
奇しくも、女児だけの割合はほぼ3割ですが、これは常々私が提唱している「恋愛強者3割の法則」と合致しており、「恋愛強者の男性はその子が女児である確率が高い」などとこじつけたくもなりますが、この3割の父親が必ずしも独身時代に恋愛強者であったとは限りません。ここからわかるのは、個々の夫婦においては、男児だけ、または女児だけが産まれる場合があっても、全体的にはほぼ半々でバランスが取れているということのみです。
私は、今まで未既婚男女のいろいろな行動特性などを10年以上にわたって調査してきていますが、独身時代に恋愛強者だった男性が結婚して最終的にその子の性別バランスがどうなっているかまでは調べていません。
しかし、2020年に20~50代の未既婚男性の実際の兄弟姉妹の状況を調査しています。同時に、別の質問項目として、彼らの父親が「独身時代にモテたと思うか」という子の視点からの質問項目もありました。あくまで子の視点なので、それが事実を示すかどうかは不明ですし、「モテ=女遊びが多く、女を泣かせた」とも限りませんが、これらをクロス集計することで、「子が思うモテた父親の場合の女児率」は計算可能です。