「意志の強さ」は当てにならない

「ややこしい」本は、固く決意しても途中で挫折することが多いので、なかなか結果が出ません。結果が出にくいものには、ずっと注意を集中できません。気分は変わりやすく、いったん嫌になったら、もう一度興味を取り戻すのは難しい。とすれば、「ややこしい本」を読み通そうとするなら、自分の気分のアップダウンとは無関係なところで、読書が進行する客観的なメカニズムをこしらえる必要があります。

たとえば『資本論』を読んだときは、友人たちと「読書会」をしました。それぞれが分担を決めて章や節を読んで、それを要約して、何を言っているのか、自分なりの解釈を皆の前で発表して検討してもらう。

読書会をする人々
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これだと、自分の担当のところは必ず読まなければなりません。また「今週はここまで進もう」と皆で約束しているので、自分の分担でなくても事前に読んでおかなければ、という気持ちになります。たとえ何らかの事情で読めなくても、他の担当者から要約が配られるので、後から追っかけて読むときもずっと楽です。