争いの渦中にいる人の「7つの性格」

またブッダは、私たちの心には、「他人と争う種となる7つの性格が潜んでいる」と説いた。

その7つの性格とは、

①すぐに怒り、怒ったらなかなか静まらない性格

私たちが怒るときは、何か自分の思い通りにならないことが起こったときだ。「上司や部下が認めてくれない、言うことを聞いてくれない」「想定外の指示や、やりたくない仕事を言いつけられた」など、思いが通らないと腹が立つ。

その怒りの炎を消さないように、何度も思い出しながら心に秘め続けているため、それが無意識のうちに態度や言動に表れてしまうのだ。

②他人を認めず、自己主張が強い性格

他人の優れた能力や性格、行いや成果を見ても、それを認めたくない。他人が褒められていると気分が悪くなり、無口になったり、ケチをつけたり、ディスりたくなる。

また、自分の感情を優先するがあまり、他人の気持ちを考えず、頭ごなしに相手を押さえつけようとする。

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③嫉妬心が強く、ケチな性格

他人の成功や幸せを素直に喜べない。嫉妬心を放っておくと、どんどん人間の器が小さくなって、誰とも仲良くしてもらえなくなる。

また、ケチで物惜しみする性格の人は、幸せを他人と分かち合うことができないため、近寄りがたい人になってしまう。

自分がとにかく大事で他人はどうでもいい

④自分の利益しか考えない

計算高く、口が上手く、常に自分の利益を優先してものごとを進めようとする性格。人に対しての憐みや慈しみの心が無いため、良好で長続きする関係を築くことができない。

⑤悪意に満ち、邪見でものをみる性格

悪意のある人とは、約束やルールを守らず、ズルをしたり、人を騙すことが平気な人。

邪見の人とは、社会の平和、道徳、倫理などに反発し、それを自分らしい、知的だと信じてやまない人。

⑥享楽主義な性格

今だけ、金だけ、自分だけの人。今が楽しく、自分さえよければ他人はどうでもいい。酒やタバコ、ギャンブルや風俗に溺れやすく、汚職や犯罪などに手を染めやすい性格。

⑦頑固で偏見な性格

頑固な性格とは、客観的にものごとを見て判断することができず、見聞きしたことを鵜呑みにし、いったんそれが正しいと信じ込むと、頑としてその意見に固執する性格。

偏見な性格とは、ものごとを正しく理解できず、歪んでとらえたり、間違って受け取ったりしながら、それが正しいと固執する性格。