通知表の成績に応じてお小遣いをあげた結果…

ケース3 定額制×報酬制
定額制:小学生に1000円、中学生に2000円を毎月あげている
お手伝い報酬制:本人がお手伝いを申請したらあげる
その他:お年玉を親が銀行口座で管理。コツコツ貯めてPCを買ってあげたことも

お小遣いの使い道は自由だが、高額なものを買うときは親にひとこと言うルール。小学生の時に報酬制を試したが、あまりお金を使う場面がなく、親の管理も難しかったため、やらなくなった。上の子どもの金銭感覚はちゃんとしていると思う。

ケース4 都度制×報酬制
都度制:勉強に必要なものや欲しいものを買う時は都度あげる
成果報酬制:中学生から通知表(5段階)の「5」の数×年齢に応じた金額
その他:高校生以降は、成果報酬制でもらえる金額が上がり、欲しいものは自分で出すように。お年玉は子どもに管理を任せた

成果報酬制は、長男・長女の勉強意欲を高めるために始まったインセンティブ。成績優秀な末っ子の次女が、ほぼオール5の満額をもらい、予想以上にお小遣いを稼ぐように。金額設定を下げようとして、口論になったことも。

末っ子は、もともと勉強好き。100%成果報酬制のおかげとは言い切れないが、受験に関係ない教科も成績優秀だったので、ある程度の効果はあったのだろう。子どもは、大人になってもどんぶり勘定の傾向がある。都度制で欲しい物が買え、お小遣いでやりくりする経験がなかったからかもしれない。

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そのほかにも、「高校生に月5万円と多めに渡して、全てその中でやりくりさせている」という定額制のケースもありました。

お小遣い制度の違いが、子どもの金銭感覚にどのような影響を与えるか、大変興味深い結果となりました。報酬制は、目的やルール、上限を明確にすれば、子どもの性格に合わせて導入してもよいのではないでしょうか。ぜひ参考にしてください。