「分散しすぎ」もよくない

④借金が多すぎないか

企業が成長するには借金が欠かせません。しかし、借金が多すぎると経営が厳しくなってしまいます。

そこで、企業にあるお金のうち、返さなくていい部分(自己資本)の割合を示す「自己資本比率」をチェックしましょう。

50%以上だと安全性が高いと判断されます。

新NISAの成長投資枠では、国内株を1株単位(単元未満株)で購入できます(米国株はもともと1株から購入可能)。銘柄によっては、数百~数千円で投資できますし、100株買うと数百万円もするような「値がさ株」にも数万円で投資できます。

リスクを減らす観点で考えれば、銘柄を複数の業種に分散させることも大切です。もっとも、分散投資を意識して何百銘柄にも投資する必要性は低いです。

25~30銘柄を超えると分散投資効果はそれ以上高まりにくいというデータがありますし、何より管理が大変です。

10銘柄から20銘柄程度に絞って投資するのがよいでしょう。

日米「高配当株」ランキング

高配当株とは、株価に占める配当金の割合(配当利回り)が高い銘柄のことです。配当利回りは「年間配当金÷株価×100」で算出します。一般的に、配当利回りが3%を超えると高配当といわれます。

日本株と米国株の高配当株上位10銘柄は、図表1のとおりです。

図表作成=Money&You
出典=頼藤太希『60歳からの新・投資術』(青春新書インテリジェンス)

日本株のトップは約7.6%、米国株のトップは約9%となっています。

日本の高配当株には証券、情報・通信、米国の高配当株には日用品などの一般消費財やIT・通信、医薬品などの銘柄が並びます。配当利回りの高い銘柄を保有していれば、投資金額のわりにたくさんの配当金がもらえます。