新NISAを活用してキャッシュフローを確保

なるべく新NISAを活用したほうがいいことは言うまでもありません。配当金や分配金が非課税で受け取れるからです。なお、前述のキャッシュフロー資産のうち、新NISAで運用できるキャッシュフロー資産を抜き出すと、以下になります(図表4)。

出典=『60歳からの新・投資術』(青春出版社)より

複数の資産を保有しているならば、リスクの高い資産から切り替えます。たとえば、投資信託と株(高配当株を除く)を保有しているなら、株から切り替えていきます。

新NISAの成長投資枠では、年間240万円までしか投資できませんので、キャッシュフローを生む資産を300万円とするならば2年、500万円とするならば3年かけて切り替えていくことになります。

頼藤太希『60歳からの新・投資術』(青春出版社)

なお、「300万円」「500万円」と金額きっかりで切り替えるなら、投資信託を利用するのが手軽です。株やREITは銘柄により購入単価がまちまちですが、投資信託であれば、自分で決めた金額で投資できます。

「運用しながら取り崩す資産」の具体的な取り崩し方法は、過去記事「『死ぬときに貯金ゼロ』を目指す…お金のプロが教える一生困らない“絶妙な老後資金の取り崩し方”」で紹介しています。

また、高配当株やREITの選び方も他の記事で解説していますので、ご笑覧ください。「60歳以降の投資戦略」のご参考になれば幸いです。

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