“ながら勉強”で学年1位に!
成績上位者は、やはりしっかり勉強時間を確保していますが、それに加えて、一部の上位者は“ながら勉強”をしています。
ここで、ふだんの長時間の勉強のみならず、“ながら勉強”をし、学年1位4連覇を達成し、現在も1位の連覇記録を継続している生徒の行動を紹介します。
その生徒は、テスト直前期に、ドライヤーをかけながら国語の音読をしていたようです。また、夕飯を食べながらの勉強もしていたとのこと。
お行儀などの話はいったん置いておいて、時間を確保するには“ながら勉強”も有効であるということの1つの例ですね。
では、他にはどんな“ながら勉強”があるのでしょうか?
用をたしながら、トイレの壁に貼られた歴史の年表などを眺めながらの勉強。
お風呂の壁に世界地図を貼って、湯船に浸かりながらの勉強。
私の塾の前を通る進学校の高校の生徒には、教科書や単語帳などを持ち歩きながら勉強をしている子もいます。
自転車や自動車との事故など、危険となる可能性があるため、お勧めはしませんが、歩きながらの勉強も1つの方法です。
また、ある私立高校では、夕方になると校内を歩きながら、英語の音読をしている子たちがいるそうです。
運動すると血流量が増えるため、脳にもたくさん酸素が送り込まれて活性化されるという話を聞いたことがあります。
その意味では運動との組み合わせもありですよね。
移動中の電車や車の中での勉強も、1つの“ながら勉強”です。
歯磨きをしながらの勉強も可能かもしれません。
部活で長距離を走るときには、頭の中でその日の授業内容のアウトプットをしてもいいでしょう。
音読をしたらスマホで録音しよう
ここで、1つお勧めの“ながら勉強”を紹介します。
効果は絶大なので、だまされたと思って真似をしてみてください。
まずは、国語や英語など、学校で学習している範囲の文章を音読しましょう。
そして、それをスマホで録音しておきます。
後は、自宅にいるときに再生するのです。
そうすることで、耳からの音声による勉強が可能となります。
歯を磨きながら、あるいは夕飯を食べながら、自らの音読を聞くことができますよね。
図表3にもあるように、音読自体は、多くの生徒が実践しています。
しかし、音読こそしているものの、音読を録音しての音声学習までしている子は本当にごくわずかというのが実情です。
視覚によるインプットも大切ですが、耳によるインプットも利用すれば、その効果は何倍にもなります。
成績アップに直結することは間違いありません。