親の頑張りは子どもを潰しかねない
特にコロナパンデミックが、受験期において頑張りすぎる親を大量に生み出したようだ。
コロナ禍にあって在宅勤務となった父親たちが、母親のそれに輪をかけて、子どもの受験に過剰に関わるようになったという。
「我が子のことになると、つい力が入ってしまう」それが真っ当な親だ。
しかし、過ぎたるは及ばざるが如し。親が自分を見失ってしまうほど頑張れば、子どもを潰してしまうことにもなりかねない。
親の頑張りすぎは、子どもにとってプレッシャーでしかないのだ。
「勉強しなさい」が勉強嫌いにつながる
子どもは親が思っている以上に、親からのプレッシャーに敏感だ。
親からの高すぎる期待や要求は、子どもにストレスや不安を引き起こし、次のような影響を及ぼすことがある。
1、子どもの気力や免疫力の低下
親からの受験プレッシャーは1~2カ月で終わるわけではない。少なくとも1年以上、長ければ3年にわたって子どもに影響を及ぼす。長期にわたってプレッシャーを感じ続けるうちに、子どもの心身は確実に疲弊する。ストレスが続けば、やる気が下がり、免疫力も低下する。
2、子どもの自信喪失
親からの受験プレッシャーが過剰な場合、子どもの自分自身に対する自己評価は大きく低下する。また、失敗を許容できず、完璧主義に追い込まれれば、その後の子どもの人生は確実に生きづらくなってしまう。
3、対人関係への影響
受験勉強に集中する、という理由で、家族や友達と過ごす時間が減り、人間関係が希薄になる可能性がある。
いくら「子どものため」とはいえ、親から長期にわたってプレッシャーをかけられれば、大人であってもストレスを抱えて心身を病んでしまう。
それが結果的に子どもを勉強嫌いにさせたり、親への反発を煽ったりすることになれば、何のための受験だったのか分からなくなる。