いったん婚活はストップしよう
クリスマスにはワインが飲めるパーティに行ってみたい、と目を輝かせる。その後すぐ、「でも4回パーティに参加して、婚活には化粧をしていかないとダメだとわかりました」とつぶやく。私は驚いてしまった。お世辞抜きにきれいな肌だったからだ。
「笑われてしまうかもしれないけど、ありのままの自分でいたら、ぴったりの人と出会えると信じているんです。着飾ったら飾った人しかこないんじゃないかって。だからずっとスッピンでした」
と言い、肩をすくめる。
化粧をする行為も、クリスマスは恋人と過ごすという憧れも、それは周りから見た目を意識してのことで、本当に自分が楽しいことなのか? とケイコさんから問われたようだった。
婚活だってそうだ。楽しいどころか、このまま続けて成果が出ないと自分が壊れてしまいそうな予感があった。いったん婚活はストップしよう。そしてクリスマスでもそうじゃなくても、自分の好きなことのためにもう少し時間を割こう。結婚につながらなくても、好きな人と時々会える時間を今は一番大事にしたいと思った。