英語の情報量は日本語の約33倍

普段から日本語で検索し、日本語が飛び交う動画をみていると、情報が溢れかえっているように思うけれども、実は英語の情報量は日本語の約33倍もある。

情報の母数が増えると、そのぶんだけ必要な情報、良質な情報、最新情報に出会える可能性も高まる。視野だってぐんと広がる。「日本はこうだけど、インドだとこうなんだな」と比較できるようになれば、グローバルな視点が養われるからだ。英語を理解できるようになるということは、世界中の人々が発信している膨大な情報の恩恵を受けられるのと同じことなんだ。

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逆に考えると、日本語圏内だけにとどまっていては、これらのメリットは受けられない。翻訳機能はまだまだ完璧じゃないし、訳し間違いも多いからだ。日本はもう鎖国の時代には二度と戻らないし、戻れない。どんな進路に進むにしろ、英語だけは今から全力で学んでほしい。

この世界は数学でできている

もうひとつ、英語と同じくらい大事になってくるのは数学だ。

僕はこの世界は数学でできていると思うんだ。きみたちがこれから高校生になると、物理というものを学ぶだろう。物理は簡単にいうと、物が落ちるときの速度や音が響くしくみなど、物事の法則を学ぶものなんだ。この物理でも、数式がよく出てくるから、数学がわかっているだけでスイスイ解けるだろう。すべての科学の基礎といってもいいぐらい、とても重要な学問なんだ。

数学では、問いを解くよね。そのときにきみたちに考えてほしいのは、そもそも問い自体が正しいのかということ。もっと根本的な問いを設定したほうが、ほかの問題もまとめて解けるかもしれないこともあるんだ。

学校では、解き方も解答用紙に書くことがあると思う。でも解き方はとても多いんだ。先生から教わる解き方よりも、もっと面白い解き方はなんだろうと考えるだけでも、きみはどんどん成長できる。

また数学は「AはBだから、Cになり、Dを導き出される」といった論理を積み重ねていかなければ答えは出せないよね。このプロセス(流れ)を体験することは、脳にとってすごくいい筋トレになるんだ。論理的な思考力を鍛えるほどに、さまざまな問題を解決する力も高まるからだ。そして、数学で鍛えられる問題解決能力は、人生を切り開くスキルとしても応用できる。