コミュニケーションの「回数」と「相手」が多い

Z世代は、友人知人だけではなく、リアルでは知らない人とのコミュニケーションも活発です。特にTwitterでは、会ったことのない人もたくさんフォローしています。

趣味の近い人や面白い投稿をしている人など、興味があればすぐにフォローします。そうした相手とも、友人同様に日常的な情報を交換します。

そうしてコミュニケーションを重ねた上で、実際に会ってみることもよくあります。普段のやり取りがあるので、打ち解けるのも早い。SNSを通して出来た友人はたくさんいます。

今瀧健登『エモ消費 世代を超えたヒットの新ルール』(クロスメディア・パブリッシング)

このように、Z世代にとって、人と人との繋がりは簡易的になっています。自然と、所属するコミュニティの数は多くなっていきます。

僕の場合は、会社のコミュニティがあります。「1997年生まれの会」もあります。ほかにもサッカーやフットサルの集まり、マーケターのコミュニティ、「サウナ好き」のコミュニティなどもあります。これがもしオフラインだけであれば、会社と同級生くらいしかなかったと思います。

Z世代はSNSで日常的にコミュニケーションを取り、所属するコミュニティの数も多い。上の世代に比べて、コミュニケーションの「回数」と「相手」が多いと言えます。

そうした人たちが、SNSで「このコーヒーがおいしかったよ」「この映画が面白かったよ」と投稿します。それを見た人がまた別の人に伝え、世代を超えて広がっていきます。これをZ世代の拡散力というわけです。

出典=『エモ消費 世代を超えたヒットの新ルール』(クロスメディア・パブリッシング)

※「エモ消費」を含め、それぞれの消費の種類や定義についてはさまざまな議論があります。以下は、著者個人の見解です。

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