ゴルバチョフ氏とプーチン氏の共通点

冷戦が終結し、ソ連が崩壊した後、NATOが東方拡大したのは、勝者である米国が敗者であるロシアに秩序を押しつけることだった。ロシアはそれに納得せず、ウクライナの中立化と武装解除を求める結果となったのである。

西側を熱狂させたゴルバチョフ氏と、西側から嫌悪されるプーチン氏とは、政治思想も政治スタイルも正反対だ。しかし、2人の意見が合致するのが、NATO東方拡大への批判である。ゴルバチョフ氏は、NATO拡大がドイツ統一交渉時の東西融和の精神に反すると考え、厳しく批判した。そこに勝利者意識の傲慢さを見ていたのだ。

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