東大の合格ランキングは中高一貫校がほぼ独占

京都大学の合格者数は大阪の名門公立高校である北野高校がトップで91人、あの東大寺が設立母体となっている私立男子校の東大寺学園が2位で76人、同じく2位の洛南高校は共学の私立中高一貫校でこちらはあの空海が創立した学校が源流であり76人が京大に合格している。

4位は53人で3校が並び、兵庫県の私立男子校の甲陽学院、大阪の私立共学校の清風南海高校、大阪の公立高校の天王寺高校である。7位が灘高校で48人。8位が京都の名門公立高校の堀川高校で44人。9位が滋賀県の公立高校トップの膳所高校で41人。そして、10位が東大でも5位にランクインした西大和学園と愛知県の公立旭丘高校で40人である。

東京大学は東京の公立トップの日比谷高校以外、中高一貫校が上位を独占しているが、京都大学は、北野、天王寺、堀川、膳所、旭丘と公立高校が善戦していることがわかる。また、東大の方のランキングには、灘や西大和学園といった関西勢、久留米大学附設やラ・サールといった九州のトップ校が載っているが、京大のほうはほぼ関西勢で埋め尽くされていることがわかる。

京大の現役合格率1位は奈良の東大寺学園

関東の進学校の優秀な生徒は東大と早慶を受けて、東大に落ちたら早慶に進学する生徒が多く、京大を受けに行く生徒はあまりいないのである。

また、合格率で見れば、東大寺学園がトップとなり、卒業者数が少ない京都の洛星高校や大阪星光学院が上位に来る。ちなみに、東大寺、西大和、甲陽、星光、洛南、洛星の6校と灘を合わせた7校が、関西の中学受験において最難関7校と呼ばれている私立中高一貫校である。

また、ここに出ていないが、神戸女学院というキリスト教系の名門私立中高一貫校は、卒業生がどこの大学に何人合格したなどということを公表するのは下品なことと考えているのか、頑なに進学実績を公表していないが、少なくとも京都大学現役合格率の方でこのランキングのどこかに載ると思われる。

最後に国公立医学部の方を見てみよう。こちらは現役合格率ではなく合格者数で見る方が適切である。企業に就職して実際に働きはじめてしまえば卒業大学の格のちょっとした違いはあまり関係なくなるため、大学をワンランク上げるために浪人した方がいいかどうかは意見が分かれるところだが、国公立医学部の方は明らかに浪人してでも入る価値がある。

なぜならば、私立医学部の学費は非常に高額で、偏差値と学費は概ね反比例しており、卒業するまでに2000万円~7000万円ほどの学費が必要になる。

しかし、国公立の医学部に入ることができれば、約50万円を6年間払うだけで入学金を合わせても約350万円である。