合格率トップは筑波大学附属駒場高校

世間では現役と浪人を合わせた東大合格者数の絶対数でランキングされた順位表が毎年出回る。これがいわゆる大学受験甲子園であろう。しかし、本来、高校の実力を比べたいならば、卒業生数で割って、いったい何%が東大に合格するのかを見ないといけない。さらに言うならば、現役の合格率だろう。浪人だと、むしろ卒業したあとに通った、河合塾や駿台や代々木ゼミナールなどの予備校のおかげである。

そこで、筆者が各種の公開情報から、東大現役合格率を計算して表を作ってみた。

東大に多数の卒業生を送り込む高校として開成高校が何と言っても有名であるが、じつは率で見れば筑波大学附属駒場高校、通称筑駒がトップである。また、関西の灘高校は2022年はやや不調で5位になっているが、こちらは東大の医学部にほぼ全員が進学できる理科三類以外の科類よりだいぶ入試が難しい京大医学部に現役で15人も合格させており、京大医学部も含めたら、実力は筑駒と1位を争っていると言ってよい。

受験産業に詳しい人なら生徒数がそれほど多くなく少数精鋭の筑駒と灘が日本のトップ2校であることをよく知っている。また、2022年は桜蔭高校が東大理科三類に現役で12人も合格させ、日本の大学入試の最難関である理三合格者数でトップとなった。伝統も実績もある、筑駒、灘、開成、桜蔭が日本の進学校のトップ4校といって差し支えないだろう。

国立大学は1校しか受けることができない

近年、ここに食い込んで来ているのが、神奈川県の聖光学院であり、キリスト教系の男子校である。最初に書いたようにこれらは桜蔭以外すべて男子校でその桜蔭は女子校だ。共学中高一貫校トップを争っているのが奈良県の西大和学園、千葉県の渋谷教育学園幕張高校、福岡県の久留米大学附設高校である。

東大だけで見るとどうしても関西の学校が過小評価されてしまう。国立大学は入試日が同じであり、少し昔まで、前期と後期で2回受けられたのだが、ライバル校の滑り止めにされたくないなどの理由で各大学が次々と後期入試を廃止したので、いくつかの例外はあるものの、日本の高校生は国立大学を1校しか受けられない。

関西の進学校のトップ層は、東大ではなく京大を選ぶことも多い。日本は私立大学の学費もそれほど高くなく、大学進学の費用の多くが一人暮らしのための生活費なので、経済的に自宅から通える大学にしてくれ、と言う家庭も多い。図表2が京都大学現役合格率ランキングである。