4 テストで伸ばすアクション(2) ケアレスミスの本当の原因を突き止める
正答率の高い問題を間違えた場合、「できていたはず」と判断して、親子共に「ケアレスミスでしょ」で済ませがち。単純に「集中力が切れていた」と結論づけるママもいます。
しかしプロは、ケアレスミスと集中力の有無とを安易に結びつけません。ケアレスミスはママが思うほど簡単な問題ではなく、精神的な問題や技術的な問題に起因することが多く、実はちゃんと理由があっての不正解であることが多いからです。ですから適切な手当てを行わないと同じミスを繰り返す可能性が高いのです。
たとえば、式の段階では合っているのに答えを写し間違えてしまう子は、目の前の問題を完了させる前に、次の問題を読み始めるクセを持っていることが多い。クセですから、修正しない限り、同じ行動を繰り返してしまいます。
また、根っこには「テスト中に過度に焦りやすい」というメンタルの問題を抱えているのかもしれません。これも改善するにはトレーニングが必要です。
ケアレスミスの原因を正確に突き止めるには、テスト中の様子を上手にインタビューすることと、わが子が問題を解いている様子を家にいるときに、よく観察してみることです。ママにとって、完遂は簡単ではありませんが、ひとたび原因を突き止め、対処できれば、かなりの確率でケアレスミスをなくすことができます。