相手の性別、性的同意の基準…考えるきっかけに

「自分が初めてセックスをする状況って一体どんな感じか?」を中学生で考えるってすごい。そこで「セックスすることがぜんぜん想像できないな」と思う人もいるだろうし、相手の性別とかも自分で認識することができるし、自分の性的同意の基準みたいなものを、漠然とでも想定することができる。実際にセックスすることになった時「これは違う」とか分かりやすいんじゃないかと思う。

実際に日本の学校でそういう授業をするなんて、先生たちの負担が大きいし今すぐは難しすぎると思うけど、自分1人でも「自分が初めてセックスをする時ってどんなシチュエーションだろう」と想定してみることは、男子にとっても女子にとっても必要だから、大人がその機会を設けてあげるのはいいことだと思いました。

女性にも「我慢できない」があるのではないか

性のお悩み相談で「彼がコンドームをしてくれない」という質問をよく見ます。回答は「避妊してくれない相手とはすんな」の一択なわけですが、こういう時、男性が避妊してくれないのと同じくらい、女性側が「我慢できない」状況になってしまうケースも危険性がある。男性のほうが「ゴムないからやばいよ」って言ってるのに、女性が「いいから」みたいなこと。

しかし「女性側の性欲が高まってしまった時に、性感染症と妊娠の危険性をどう回避すればいいのか」っていう質問はあまり見たことがありません。

それも、生理と射精がワンセット性教育からの、暗に漂う「女性の性欲はない」認識からの、つまり「女性側が性感染症と妊娠の危険から自分の身を守れなくなるほど性欲が高ぶることはない」というような前提があるおかげで、女性側はそういうケースを表立って言いづらい空気っていうのはあると思う。