PTA代行サービスまで登場するありさま

ところが現実には、本末転倒した方向に進む例をよく見かける。メルカリをのぞけば、いまだに「ベルマーク(仕分け済)」が売買されているし、最近ではPTA活動を業者がビジネスとして代行するサービスも注目を集める。これらは一体、何をめざしているのか。

もしそれが「学校の寄付のため」だとしたら、ベルマーク活動よりさらに非効率だし、「保護者の交流のため」だとしたら、もはやまったく意味不明だ。活動を続けるために活動している状態でしかない。それならもう、やめたほうがいい。

母親たちの状況は、かつてとは大きく異なる。専業主婦の存在を前提に広まったベルマーク活動も、PTAも、変わらざるを得ないのではないか。

いま、PTAに求められるのはどんなことなのか。あるいは、保護者と学校に必要なのはどんなことか。それを実現するためには、何が必要なのか。ベルマークうんぬんよりもっと根っこのところから、私たちは考えなければならなさそうだ。

関連記事
「うちは0歳から英語教育始めてるけどおたくは?」そんなマウンティング母を成仏させるとっておきの一言
「なぜ女性が妊娠するか」を学校で教えない…日本の性教育を世界最悪にした原因は旧統一教会にある
「0歳からの"おむつなし育児"に疑問」現役小児科医がトイレトレーニングを焦らないでと説くワケ
「お金持ちだからではない」頭のいい子が育つ家庭に共通する"幼児期のある習慣"
もっと「ありがとう」と口にするべき…ベテラン主婦の家事100のうち、夫や子は20しか見えていない